amecomibiblio’s blog

アメコミビブリオバトルのブログです

国会図書館で読めるアメコミリストを公開しました

こんにちは。アメコミビブリオバトル主催のアメージング太郎&MAIKOです。
先月は、オンライン(zoom&YouTube)にてアメコミビブリオバトルを開催しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。近々こちらも開催レポートを出しますので、お読み頂けますと嬉しいです。
今月(6月)も月末あたりに、第二回オンラインアメコミビブリオバトルの開催を予定していますので、よろしくお願い致します。

さて、以前、Twitterで「図書館で読めるアメコミリストがあったら利用したいですか?」というアンケートを取ったのですが、こちらが思いのほか反響を頂きまして300票くらい投票を頂き、9割くらいの方が「利用したい!」と答えて下さいました。
色々調べた結果、国会図書館が収蔵数、利便性、検索がしやすいということで「国会図書館で読める(邦訳)アメコミリスト」にしました。日本で出版されたアメコミで国会図書館に納本されたものということで、邦訳版がほとんどです。
また、アンケートを取った際に「邦訳アメコミが売れなくなるのでは…?」というご意見を頂いたので、現在、品切れ・絶版など入手困難となっている作品のみリスト化しています。
残念ながら、作品リストを精査中に新型コロナウィルス感染症予防のため図書館が相次ぎ休館となり、リストの公開を控えておりましたが、国会図書館の関西館が6月4日~、東京本館が11日~(※東京本館は抽選予約制)来館サービスを再開されると発表がでたので、このタイミングで公開します。

リストはこちら↓ ※『スヌーピー』関連作品が多いのでそちらは色分けしています

drive.google.com

それ以外の国会図書館所蔵アメコミについて知りたい方は、以下の検索方法で調べてみて下さいね。
☆調べ方☆
国会図書館のNDLオンラインから、 NDC(日本十進分類法)を「726.1」→「漫画・挿絵・童画」に設定し、 原文の言語コードを英語に設定し検索します。そうすると、原文が英語で書かれていて、日本で翻訳出版された漫画作品がヒットします。

この検索方法を応用すると、例えば言語コードをフランス語に選択すれば、所蔵されているバンドデシネを調べることもできます。
※あくまで検索の一例です。すべての所蔵アメコミが網羅されているわけではありません。例えば、新潮社版の『Ultimate X-MEN』は書誌データになぜか原語の表記がなかったため、検索に引っ掛かりませんでした。(そのため手動で入力しました)
また、日本で出版されたアメコミ・海外漫画の評論本なども検索の対象外となっています。
☆そのほかの調べ方☆
国会図書館の司書さんに教えて頂いたのは、文化庁がつくっている「メディア芸術データベース」というサイトで、 国会図書館や美術館・博物館などで所蔵されている漫画・アニメ関連作品が検索できるようです。

mediaarts-db.bunka.go.jp

国会図書館の司書さんに、国会図書館における海外漫画の所蔵についてお聞きしたところ、納本制度があるため、基本的に日本で出版されているコミックであれば(&納本されていれば)所蔵しているとのこと。 ただ、原書については「学術的な史料価値のあるもののみ所蔵」とのことでした。

このリストを作った趣旨としては、最近アメコミを読み始めたor読んでみたいと思った方にとって壁となるのは、「アメコミがどこで売っているのかわからない」「どの作品から読めばいいのかわからない」「邦訳されている素晴らしいコミックを読みたくても入手困難な作品がある」ということだと思います。
アメコミビブリオバトルでも紹介された作品が品切れ・絶版(売っていてもプレミア価格)というケースもあるので、読みたいと思った方が気軽に読めるところとして、図書館で読めたらいいなと「国会図書館で読めるアメコミリスト」を作ってみました。
気になる作品を読んでみて面白かったら、その他のシリーズを本屋さんや古書店さんで買ったり、アメコミショップさんで原書を手に取って頂いたりと、アメコミ・海外漫画の世界の扉を開いて頂けますと嬉しいです。

なお、リストに不備などがありましたらお知らせ頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。