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アメコミビブリオバトルのブログです

第一回アメコミトーク&ビブリオバトル開催レポート

【開催レポート】
日時:2019年5月19日(日) 14:00~17:00
開催場所:ブックカフェ二十世紀

5月19日に開催させて頂いた第一回アメコミトークビブリオバトルのレポートです。

今回はアメコミトークとして、開催場所1階の古書店「@ワンダー」のアメコミ担当F.Hさんがイチ押しのアメコミをビブリオバトルと同じく5分間で発表、計3冊のコミックを紹介していただきました。

第一回アメコミトークビブリオバトル
アメコミトーク紹介本
4 Kids Walk into a Bank
Sparks!
The Unstoppable Wasp: G.I.R.L. Power

1冊目の4 Kids Walk into a Bank は、少女と少年3人が銀行強盗を企てるジュブナイル×クリミナルなコミックで、”タランティーノグーニーズを撮ったら?”というストーリーのコミックだそう。
2冊目のSparks!は、世界一賢い猫と世界一勇敢な猫が犬型パワードスーツに乗り込み、世界征服を企む赤ん坊と戦うコミックで、猫二匹のバディ設定がドラえもんのび太の関係に似ていると紹介されていました。
3冊目のThe Unstoppable Wasp: G.I.R.L. Powerは、アントマンの娘ナディアが主役のコミックで、マーベルヒーローの原型、科学者タイプのヒーロー像をアップデートした内容になっていると紹介されていました。

アメコミトークで会場が沸いたところで休憩を挟み、いよいよアメコミビブリオバトルの開始です!

第1ゲーム(テーマ:フリー)★:チャンプ本
Heroes in Crisis #1
Animosity Vol.1
MISTER MIRACLE(Vol.1)#5
モデルグラフィックス 1996年4月号
★:日本版ハルク(週刊ぼくらマガジン48掲載)

1人目のNさんは、トム・キングがライターを担当しているDCのクロスオーバーイベントを紹介。゛スーパーヒーローがメンタルを壊したら?゛というテーマのコミックで、ヒーローの療養施設で事件が起きるストーリー。作中のスーパーマンのスピーチを読み上げて紹介されていました。
2人目のY.Yさんは、動物が知性を持ち文明が崩壊した世界を舞台に少女と犬の旅を描いたアフターショックのコミックを紹介。人間・宗教を動物の観点から切り込みを入れるという紹介が印象的でした。
3人目のA.Sさんは、MISTER MIRACLEの第1シリーズ5号を紹介。大判コミックも用いて脱出芸に特化したヒーローの魅力を語られており、子供に対して自分の運命から脱出することができるという作品のメッセージを紹介されていました。
4人目のM.Mさんは、模型雑誌を紹介。アメコミ紹介ページが掲載されていて、筆者の小田切博氏についてのエピソードなども紹介されていました。
5人目のT.Aさんは、週刊ぼくらマガジンに掲載された小池一夫先生がストーリーを担当したハルクの漫画を紹介。子ども好きで泣き虫なハルクのキャラクターが好評を博したが、被爆者二世という設定が抗議を受け、未だに単行本化されない封印作品と紹介されていました。

チャンプ本はT.Aさん紹介の日本版ハルクに決定!
その後、休憩を挟んで第2ゲームを開催しました。

第2ゲーム(テーマ:フリー)★:チャンプ本
Batman: Black & White Perpetual Mourning
ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス
Batman Knight on Vengeance
Justice League Vol. 4: The Grid
エイジ・オブ・アポカリプス

1人目のYさんは、モノクロで描かれたバットマンのコミックを紹介。収録作の中でもバットマンが死体安置所の女性の心理を探るストーリーについて紹介されており、バットマンは市井の人でも気にかけていて、ただのヒーローでもなく、ただの探偵でもなく、ただの人間であると語られていたのが印象的でした。
2人目のK.Aさんは、ファンタスティック・フォーの邦訳版を紹介。アメコミとの出会いからアメコミのアーキタイプであるこの作品の魅力について、特にヴィランのチーム結成や半神的な存在、ギャラクタスについて紹介されていました。
3人目のOさんは、DCのクロスオーバーイベント、フラッシュポイントにタイインしたバットマンのコミックを紹介。Oさんの推しキャラであるマーサ・ウェインの魅力とフラッシュポイントで歴史改変された世界ではマーサがジョーカー、トーマス・ウェインはバットマンになっており、二人の関係性について語られていました。
4人目のMさんは、NEW52のジャスティス・リーグ邦訳版を関連本として取り上げ、日本では邦訳されなかった4巻目を紹介。発表後の質疑応答の時間では、紹介本に登場したメタルメンの出番について語られていました。
5人目のA.Yさんは、マーベルのクロスオーバーイベント、エイジ・オブ・アポカリプスの邦訳コミックを紹介。歴史改変で誕生した正史と異なる世界を舞台に孤軍奮闘するX-MENの活躍を紹介されていました。

チャンプ本はBatman Knight on Vengeanceに決定!

ビブリオバトルは計2ゲームを開催しましたが、バトラー(発表者)さんの作品への熱量がすごく、観戦者の方から鋭い質問も投げかけられ、熱気あふれるゲームとなりました。
紹介された本や関連本の中で在庫がある作品は、@ワンダーさんで当日販売をし、Oさんが紹介した本の邦訳版フラッシュポイント:バットマンや、Mさんが関連本として紹介したジャスティスリーグシリーズの邦訳版、Yさんが紹介されたBlack&WhiteのVol.2が販売されました。
また、当日は約30名の方にご参加いただき、皆さん紹介された本を手に取ったり、好きな作品について熱く語ったりと交流を楽しんで下さっていました。

そして、熱いアメコミトークで興奮冷めやらぬまま懇親会へ。神保町にある中華料理店で美味しい中華を楽しみながら、泥酔ビブリオバトル(飲み会や懇親会で開催するビブリオバトル)を開催しました!

第3ゲーム(泥酔ビブリオバトル)★:チャンプ本
アマルガムコミックスカードコレクション
★:The Unstoppable Wasp(Vol.2)#7
近頃なぜか CHARLTON
Black Wolf #1

1人目のNさんは、アマルガムコミックのカードコレクションを紹介。学生時代のお金がなかった時に出会ったDC、マーベルの合体ヒーローの魅力について語られていました。
2人目のF.Hさんは、The Unstoppable Waspの最新号を紹介。ナディアのバースデー企画がメインでスコット・ラングが遊びに来るエピソードについて語られていました。
3人目のRさんは、チャールトンコミックの解説同人誌を紹介。ミリタリー、ホラー、ウォータースポーツなどのジャンルを手掛け、アイデアが先行していたもののアートが追い付いていなかったチャールトンコミックの魅力について語られていました。
4人目のA.Sさんは、遺伝的に変化した人間が登場するマーベルコミックを紹介。インヒューマンズやエターナルズ等の超人種族との関連が個人的には気になりました。

チャンプ本はF.Hさん紹介のThe Unstoppable Wasp(Vol.2)#7 に決定!
ビブリオバトルでは観戦者だった方も発表して下さったりと、バトラー希望者がたくさん!続けて第4ゲームのスタートです。

第4ゲーム(泥酔ビブリオバトル)
★:Batman: Ego and Other Tails
Avengers vs. Thanos
フラッシュポイントバットマン
★:チャンプ本

1人目のYさんは、ダーウィン・クックが手掛けたバットマンのコミックを紹介。バット・ケイブに戻ったブルース・ウェインバットマンと対話する収録作について語られていました。
2人目のR.T(ラジアク)さんは、ヒーローとサノスが戦うエピソードを収録したコミックを紹介。ヒーローのクライマックスまでの物語、その人生全てが描かれていると紹介されていました。
3人目のOさんは、ビブリオバトルで紹介されていたコミックの邦訳版を紹介。ここでも推しのマーサ・ウェインへの愛について熱く語られていました。

第4ゲームのチャンプ本はBatman: Ego and Other Tailsに決定!

懇親会では21名の方にご参加いただき、ビブリオバトルは2ゲーム開催され、アメコミやアメコミ映画について熱いトークが繰り広げられました。

初めての開催で主催側も不慣れな所があり、至らない点が多々あったかと思います。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただいたF.Hさん、ブックカフェ二十世紀の皆様のおかげで開催することができました。
ありがとうございました!